「英語を話す」とはどういうことか

英語を発する練習

英語を「話す」ではなく「発する」練習、と書いていることに気づかれましたか?

今まで英語の勉強をしてきてある程度英語力はあるのに話せないのは、「話す」練習をしていないからです。

「話す」というプロセス

「話す」とはどういうことか、考えたことがありますか?

母国語で話す場合は話したいことをそのまま話すことができるので、あまり考えたことが無いと思いますが、
「話したいことがあって、それを話すにはどうすればいいか、言語表現の上でも音を発する上でも知っているから話せる」
のです。

つまり「英語を話す」という場合、
1.英語そのものを知る
2.音としての英語の発し方を知る
の2つが必要になります。

しかし、通常は1.の「英語そのものを知る」は意識しても、2.の「音としての英語の発し方を知る」のことは意識しません。

その上に、1.の「英語そのものを知る」についても「単語や熟語を覚える」ことだと思っていて英語の根本的な仕組みにはほとんど注意を向けていないので、うまく話せないのです。

英語そのものを知る

「英語そのものを知る」というと、「単語や熟語を覚える」と思われるでしょうが、それだけでは不足です。

単語や熟語がわからなければ何も話せないので、単語や熟語は少しでも多く知っている方がいいです。

しかし、内容が複雑になってくれば、単語を並べるだけでは足りなくなり、文を作る必要が出てきます。

文を作るためには、単語や熟語をどのように使って組み立てるか、その方法を知らないとなりません。

それがここで言う「英語そのものを知る」です。

単語や熟語は知っているのに話せないというのは、この英文の組み立て方を知らないからです。

音としての英語の発し方を知る

「音としての英語の発し方」というのは、わかりやすく言えば「英語らしく聞こえる話し方」ということです。

「英語らしく聞こえる」というと「ネイティブのような発音」と思われるかもしれませんね。

発音も「英語らしさ」に関係ありますが、英語らしく聞こえるためには発音よりも必要な要素があります。

それは強弱、リズム、区切りなどです。

発音は少々悪くても、強弱、リズム、区切りなどが英語らしくなっていれば、英語と認識され理解されます。

発音ももちろんできるに越したことはないのですが、発音を勉強する時間と労力があったら別のところに回した方が英語を話せるようになるので、この講座では扱いません。

この講座は、少しでも楽に英語を話せるようになることを目指しているからです。

と言っても、この講座の中で行う練習をしていたら、発音も上達しますので、ご心配なく。

まとめ

英語の単語や熟語を知っているだけでは、英語は話せません。

英語を話せるようになるためには、英語そのものを知るとともに、音としての英語の発し方を知る必要があります。